USONICー4SP-RK05を用いた設置例
ゴルフ場の出入口の獣害防護柵の開口部に設置した例
写真の手前がゴルフ場で防護柵が周囲に張り巡らされています。しかし、竹藪と田畑が見える方向に防護柵の開口部があり、ここからイノシシが侵入します。
防護柵の開口部の間口が4mの場合は装置を8m、間口が5mの場合は装置を10m間口から後退させた位置で、開口部の中央付近に音波が届くように配置します。
概ね配置できれば、杭などを用い固定(後述)します。据置設置台USONIC-4SpP-POLは、上下左右に微調整できます。防護柵の折り返しがあれば更に効果がアップします。
ゴルフ場のイノシシ対策 をご覧ください。
各種杭
地面との固定は、杭やロープ止めを使用します。
地面の固さにより、長さ250mm~400mm程度の物を使用しています。設置台の穴径はφ20mmです。これより小さな径の杭を選定してください。
この設置場所では、ロープ止めを使用しました。
線径φ13mm
首下400mm
凹凸のある異形タイプを選定しました。
道具は大ハンマーが必要です。
防護柵開口部の設置の参考として
【注意事項】
- ユーソニック4SPの屋外設置は、音の出る方向を水平よりも下向きに設置してください。屋外の上向き設置は、雨水がスピーカに侵入して故障の原因になります。
- 積雪の多い地域では、積雪内での運用を保証していません。ユーソニックが雪に埋もれない高さに設置してください。
- 装置底面にある空気導入口を塞がないでください。
- 人が長時間滞在する場所に向けた設置は、避けてください。
- 装置が水没すると故障します。水没の危険がある場所を避けてください。
簡易設置の例
評価に便利な設置方法
コンクリート平板などの重石で固定する方法
詳細は下記をクリックしてください。
折板屋根(特注品)の例
折板屋根設置部材追加
低寸法・・風が強い場所
この設置の詳細は、下記をクリックしてください。
関連記事:折板屋根への設置例
次世代農業EXPOに出展 (展示会終了)
ハイブリッド・ドローン+ユーソニックによる鳥獣対策を出展
展示品は、ドローン搭載用ユーソニック試作2号機です。試作1号機に比べ1/4に軽量化しました。
ドローンは、TEAD社製でガソリンエンジンを搭載したハイブリッド方式なので長時間飛行できます。
人に聞こえる音も出ますので説明員まで!
次世代農業EXPO
場所 幕張メッセ 7・8ホール TEAD様ブース 小間番号No.39-6
ドローンの下の熊さんが目印です。
開催日 2018.10.10~10.12
~~~~~~~~ 来場のお礼 ~~~~~~~~
開催期間中、多くの方に来場頂き誠にありがとうございました。
ドローンに関する質問は、TEADまで。
鳥獣対策の問合せはは、㈱モハラテクニカまで
~~~~~~~ ドローン参考資料 ~~~~~~
ドローンで鹿の追い払い実験
2017年7月5日ドローンによる鹿の追い払い実験を実施しました。
追い払い用ドローンの機体は、TEAD社製(試作品)で、忌避音を発生させるユーソニック(試作品)とカメラを搭載しました。軽量化したユーソニックは、鹿の嫌う音を収束させて放出する設計で効果距離を伸ばしました。カメラは、ドローン前方の画像をリアルタイムで電送して操縦の手助けを行うものです。カメラ用配線が見えますが今回の可能性評価目的には支障はありません。
更にもう一機、先ほど説明した鹿の追い払い用ドローンを撮影するためのドローン(ファントム)も飛行させました。
操縦はTEAD様が実施しました。次の写真左は、鹿追い払い用ドローンの飛行準備作業。写真右は、ファントムのテスト飛行を撮影。
今回のフィールドテストは、県立公園内で実施です。鳥獣捕獲事業者群馬県第1号の(株)シムックス様が、群馬県と前橋市に対し申請手続きと地元への説明を行い、レンゲツツジの開花時期終了後に実現できました。「実証実験実施中」の旗は、県の指導によるものです。
ドローン飛行準備中に鹿が出没して下草を食べていました。急いで初回のフライトを実施したのですが、ドローンを注視し過ぎて、鹿が逃げ去ったことに気付かず、ドローンに対する反応、ドローンと鹿の間隔を知ることができませんでした。
その後、見晴の良い場所から目視と空撮用ドローンによる鹿を探索しましたが、鹿を検知することができませんでした。鹿の姿は無いのですが、日没も近いため最終フライトを決行すると、樹木の中で休んでいた鹿が飛び出して警戒声を発しながら逃げる様子が目視でも確認できました。操縦者の話では、操縦用のカメラからも鹿を検知でき鹿に向かって飛行したそうです。次の画像は、ファントムの空撮動画を加工して、ドローンと鹿の位置を示したものです。
ファントムの動画より、鹿の逃げる姿が針先ほどの微小な点で確認できました。この動画よりドローンと鹿の間隔を割り出した結果、この画像の推定距離100m、鹿の飛び出し位置は推定80m以上です。ドローンのみの飛行で鹿の追い払いができると考えられますが、ドローンを鹿に接近させる必要があります。今回の鹿の逃避開始位置とドローンとの距離からユーソニックによる追い払い効果ありと判断しました。鹿の捕獲に活用できる可能性が高くなりました。また、鹿の出没を確認してからのフライト計画でしたが見えない場所で休息している鹿の追い出しにも活用できることが判明しました。今回、鹿の実験ですが猿や猪などの追い払い効果も期待できます。
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