カラスの対策効果は、遊び場、餌場・ねぐらで区分しています。当社が主に販売している場所は、カラスの遊び場対策用です。例えばメガソーラの落石対策や自動車生産工場のモータプールで発生する新車への被害対策に使用します。(関連記事:■カラスの悪戯■)
遊び場の効果は、カラスの飛来数が減少します。しかし、ばらつきが大きく被害ゼロもあれば、お客様の希望とは離れた結果に終わる場合もあります。当社でメガソーラ2カ所での効果確認は、被害を1/6程度に減少できる結果になっています。導入は、費用対効果で判断することになります。(関連記事:■メガソーラ被害■)
餌場のカラス対策は、カラスの行動に変化が出るものの餌を食べられる事例が多く発生しています。カラスの行動変化は、一時的に警戒したと考えられます。餌場で効果が出た事例もありますが、カラスが直接、食べ物を見ることが出来ない環境やカラス被害の発生時に利用者が何らかの工夫を繰り返すなど頑張りを感じます。餌場で簡単に対策できるノウハウは見つかっていません。
カラスのねぐら対策について、カラスは毎年同じ場所で営巣するといった声があります。この場所に、巣を作り出す前からユーソニックを設置することで、営巣場所が移動する事例が多く寄せられています。しかし、忌避音の届きにくい場所に巣を移動しただけの報告も多くあります。産卵してからの設置は、全く効果はありません。
大きな塒では、カラスの移り先のある場合は、集団移動するため高い効果を実感できます。その一方で、全く動じない集団も存在します。これは、移転場所が無い集団と考えています。人間も快適環境で睡眠したいが、寝る場所が無ければ粗悪な環境でも、寝るしかないのと同じかと思えます。
慣れについて、被害は変動します。被害が発生すると「慣れた」といった声を聞きます。しかし、長期的な視野で判断して欲しいと思います。弊社、近くのユーソニック導入メガソーラ施設で長期被害推移を見て頂いていますが、被害変動があるものの長期的な推移で被害増加はしていません。また、導入企業からのリピート受注が継続しています。