コラム

COLUMN
鳥獣被害対策奮闘記

信州K村視察会にて

今年は被害なし!

2010年10月22日、信州K村で鳥獣撃退装置の現場視察会(検証結果報告会)が行われ、多くの役場の方や組合(農家)関係者が集まりました。この設置場所に最も近い場所で耕作している人から、『今年は、被害が無かった!』の一言が、心に残りました。
実証実験報告では、周囲に何十、何百頭の鹿が居る説明がありました。発情期のため、鹿の鳴き声が聞こえ、林の中には無数の鹿が住む雰囲気を感じました。

一足先にユーソニックを導入した隣村のM村の発表者からは、ユーソニックの設置場所は、他の対策方法では難しい坂やカーブがある道路に4ヶ所にしたとの経過説明がありました。弊社方式以外の実験も聞くことができました。パイプを用いた独自対策方法の対策など各種実験をしているようです。各実験結果から最適な対策方法を模索してるとのことです。村を超えた組合間の情報共有や使用者目線からの創意工夫は、見習うべき点が沢山ありました。

ユーソニックの導入に「半信半疑」の声があり、多くは慣れに対する不安でした。その一方で「もう一台ほしい」とか「農家の検証により追加したい」など、期待と少しずつですが信頼を得ているように聞こえました。

総括

無償貸出評価からスタート、購入後も検証を重ねて、次のステップに進める方法となっています。獣害対策方法は、組合の意思で決めて、役場が完全サポートする体制が構築されていて、革新的な活動になっています。組合長さんは、鹿侵入評価や組合員の意見を集約する役割があり重責となっていますが、獣害を減らすベクトルが完全に一致していて、多くの人が視察会に参加するなど助け合いの風土も良好でした。また、農家間、農家と役場など、風通しの良い地域です。

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