鉄道車両搭載システム

車両搭載ユーソニックは、鹿などの動物と車両の衝突を回避する目的の装置です。

線路脇に設置する固定タイプに比べ車両搭載タイプは、超音波の長距離伝達、風圧、雨水、振動、取付方法など、色々な課題がありました。

車両搭載方式のユーソニックは、超音波の音源をつくる制御ボックスと忌避音を放出するスピーカユニットから構成されています。

制御ボックスは、運転席などの車両内部に配置し、スピーカユニットは車両前面に搭載します。

スピーカユニットは、連結器やATSなどの装置と干渉しないように設置する必要があります。

このためスピーカユニットは、下図のよううな6台のスピーカを組み込んだ標準タイプと、4台のスピーカを組み込んだ小型タイプを用意しました。

そして、前から受ける風圧や雨などから忌避音を発生させる部品を守ると同時に、超音波を効率よく前方に伝搬できる構造になっています。

電車V5

高速走行時の評価試験については、スピーカの風圧試験 より。

 

制御ボックスは、運転席に設置したいのですが、既存の装置で満杯のため、運転席を出た位置に設置されています。

 

スピーカユニットは、連結器に影響のない場所に設置しました。

 

この開発は、群馬県、およびNPO法人 北関東産官学研究会の補助金を受けて実施することができました。