ヤマビル

ハイキングや渓流釣りキャンプなどに出かけて、知らないうちに山蛭(ヤマビル)が、靴下や衣服に侵入し血を吸われる被害が全国的に増えています。「ヤマビル」は、山奥の限定した場所と思いがちですが、鹿やイノシシなどのの生息範囲の拡大により、秋田から沖縄まで吸血被害があるようです。そして、里山近くの住宅域まで広がっているとのこと。ゴルフ場では、草むらに打ち込んだ時に付着したり、林へ打ち込んでボールを探してる時に、木から落ちてくるようです。

被害増加の原因は、ニホンジカやイノシシなどの大型ほ乳動物の分布拡大などと深い関係のあることがわかってきました。吸血対象は、鹿やイノシシが主とされていますが、人間、熊、タヌキ、カモシカ、さるなども吸血されます。

【個人でできる対策】

ロングタイツを着用し、虫よけスプレーを噴霧しておく日の当たる岩の上などで休憩、日陰で湿気の多い場所では、立ち止まらない。
夏のキャンプでは湿気の多い所などでは、裸足にならない。
吸血されたらヤマビルを無理に除去すると皮膚を損傷することもあるので、煙草の火、塩、虫よけスプレー、肩こり防止スプレー、アルコールや酢をヒルにかける。
傷口から血を押し出す。
虫さされ用軟膏など)を塗布し、バンソウコウなどで傷口をふさぐ。

【鳥獣撃退装置とヤマビル】

施設管理者は、場面により複合的な対策が必要になります。
・薬品散布
・草刈りなどで、日当たりを良くして乾燥させる
・イノシシ、鹿の侵入を防ぐ

ゴルフ場やキャンプ場などイノシシや鹿の侵入対策として、鳥獣撃退装置を使用して頂いていますが、ヤマビルに対しても予防効果が期待できます。